「ふぁくとふるねす・・・?」、
翻訳すると「事実に基づく」というような意味。
表紙もシンプルで好みのデザインということもあり読んでみました😀
Amazonの書籍の説明ページでは
「賢い人ほど、世界についてとんでもない勘違いをしている」
との記載もあり、強いメッセージを感じました。
世界で300万部の大ベストセラー、
私が推している方々でも紹介している方が多いので読んでみました。
情報があふれる今の時代、「何を信じたらいいかわからない」と感じている人、
あるいはSNSやニュースに振り回されがちな人にとって、
自分の考え方を見直すきっかけにもなる本です。
また、先入観にとらわれがちな人や、つい感情で判断してしまうことが多い人にも、
新しい視点をくれる一冊です。読んだ後は、世界の見え方が少し前向きになるかもしれません。
私が読みマーキングした文章の一部をご紹介します🐻
📘 『FACTFULNESS』
10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
著者 : ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド
翻訳 : 上杉 周作、関 美和
発売日: 2019年1月
出版社: 日経BP
ページ: 400ページ
🔰こんな方にオススメ
世界のニュースを見て「この先どうなってしまうんだろう」と不安を感じる方
ニュースでは悪い出来事ばかりが大きく取り上げられますが、本当に世界は悪くなっているのでしょうか? 本書は、実際のデータをもとに、世界がどのように変化してきたのかを冷静に見つめ直すきっかけをくれます。過剰な悲観から自由になりたい人にぴったりです。
もっと「事実ベース」で物事を判断できるようになりたい方
感情や印象に流されるのではなく、きちんとデータや統計をもとに世界を見る視点を養えます。仕事でもプライベートでも、冷静な思考力を身につけたい方におすすめです。
「すぐ決めつけてしまうクセ」を直したいと感じている方
私たちはどうしても、シンプルなストーリーで物事を理解したくなってしまいます。しかし現実はもっと複雑です。本書は、一面的な見方に気づき、多角的に世界を捉える習慣を育ててくれます。
社会に対して希望を持ちたいと思っている方
環境問題、貧困、教育格差──世界にはまだまだ課題が山積みです。それでも人類は、過去に比べて確実に多くの困難を乗り越えてきました。本書は、楽観でも悲観でもない「現実を直視する勇気」を授けてくれます。
「もっと「正しい世界の見方」を身につけたいビジネスパーソンや学生の方
情報に振り回されずに、自分で考え、自分で判断する力は、これからの時代にますます重要になります。本書を読むことで、データリテラシーやクリティカルシンキングの基礎を楽しく学ぶことができます。
📍ピン留めしておきたいコトバ【10選】
世界は「分断」されていない
「極端な数字の比較」に注意しよう。人や国のグループには必ず、最上位層と最下位層が存在する。2つの差が残酷なほど不公平なときもある。しかし多くの場合、大半の人や国はその中間の、上でも下でもないところにいる。
― 第1章「分断本能「世界は分断されている」という思い込み」より(電子書籍版)
ニュースではよく「貧しい国」と「豊かな国」といった二極化が語られます。
でも、実際には、その間にたくさんの国や人が存在しています。
たとえば収入をグラフにすると、二つに分かれるどころか、
ほとんどの人が真ん中に集まっているんです。
👉 「平均値」や「極端な例」に騙されず、ちゃんと全体を見よう!
「悪いニュース」ばかり目にしている
美化された過去に気をつけよう。人々は過去を美化したがり、国家は歴史を美化したがる。
― 第2章「ネガティブ本能「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み」より(電子書籍版)
私たちが耳にするニュースは、だいたい悪い話。
犯罪、災害、政治の混乱……。
だからつい、世界は悪くなっていると感じがちです。
でも実は、
- 貧困は減り
- 教育は広まり
- 医療も進歩している
というデータが、確かに存在します。
👉 「悪い」と「良くなっている」は同時に起こる!
長い目で見ると、ちゃんと世界は前進しています。
未来は直線じゃない
多くのデータは直線ではなく、S字カーブ、すべり台の形、コブの形、あるいは倍増する線のほうが当てはまる。
― 第3章「直線本能「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み」より(電子書籍版)
「このまま行ったら絶対こうなる」と思い込んでしまうけど、
データの多くは直線ではなく、曲線や変化を描きます。
例えば子どもの成長も、最初は急に伸びて、
やがて緩やかになりますよね。
👉 未来は思ったより変化に富んでいることを忘れずに。
恐怖に振り回されない
世界は恐ろしいと思う前に、現実を見よう。世界は、実際より恐ろしく見える。メディアや自身の関心フィルターのせいで、あなたのもとには恐ろしい情報ばかりが届いているからだ。
― 第4章「恐怖本能 危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み」より(電子書籍版)
人間は「恐ろしいニュース」に敏感です。
でも、怖い=危険というわけではありません。
例えば飛行機事故は怖いけど、実際には発生率は非常に低い。
リスクは「危険度 × 頻度」で冷静に考えることが大切です。
👉 パニックになったら一度深呼吸!
一つの数字に振り回されない
80・20ルールを使おう。項目が並んでいたら、まずは最も大きな項目だけに注目しよう。多くの場合、小さな項目は無視しても差し支えない。
― 第5章「過大視本脳「目の前の数字がいちばん重要だ」という思い込み」より(電子書籍版)
たとえば「〇〇の国では1万人が餓死しています」というニュース。
確かに深刻ですが、その国の人口が10億人なら話は変わりますよね。
👉 数字を見るときは、比較したり割り算したりしよう!
パターンに当てはめすぎない
強烈なイメージに注意しよう。強烈なイメージは頭に残りやすいが、それは例外かもしれないと疑ったほうがいい。
― 第6章「パターン化本脳「ひとつの例がすべてに当てはまる」という思い込み」より(電子書籍版)
「アフリカの国は全部貧しい」なんて思い込みも、
一部の例だけを見て決めつけるから起きます。
実際には、豊かな国もたくさんあります。
👉 ひとくくりにせず、違いや変化をちゃんと見ること。
変わらないように見えても、変わっている
知識をアップデートしよう。賞味期限がすぐに切れる知識もある。テクノロジー、国、社会、文化、宗教は刻々と変わり続けている。
― 第7章「宿命本脳「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み」より(電子書籍版)
文化や国の状況は、ゆっくりですが確実に変化しています。
昔は「女性が大学に行くなんてあり得ない」という国も、
今では当たり前になったところがたくさんあります。
👉 小さな進歩に目を向けよう。
単純な答えを疑う
自分の考え方を検証しよう。あなたが肩入れしている考え方が正しいことを示す例ばかりを集めてはいけない。あなたと意見の合わない人に考え方を検証してもらい、自分の弱点を見つけよう。
― 第8章「単純化本脳「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み」より(電子書籍版)
「これさえあれば解決する!」
「すべての問題の犯人はあいつだ!」
こういう単純な見方は、たいてい間違っています。
👉 世界はもっと複雑だし、ケースバイケースで考えるべき。
犯人探しより原因探し
犯人ではなく、原因を探そう。物事がうまく行かないときに、責めるべき人やグループを捜してはいけない。誰かがわざと仕掛けなくても、悪いことは起きる。その状況を生み出した、絡み合った複数の原因やシステムを理解することに力を注ぐべきだ。
― 第9章「犯人捜し本脳「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み」より(電子書籍版)
失敗が起きたとき、
誰かを責めるより、「なぜ起きたか」を探るほうが、次に活かせます。
👉 「誰が悪いか」より「どう防ぐか」を考えよう!
焦らずに、一歩ずつ進もう
深呼吸しよう。焦り本能が顔を出すと、ほかの本能も引き出されて冷静に分析できなくなる。そんな時には時間をかけて、情報をもっと手に入れよう。
― 第10章「焦り本脳「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み」より(電子書籍版)
「今すぐ決めないと!」と焦ると、冷静な判断を失いがち。
でも、本当に「今すぐ」決めなきゃいけないことは、ほとんどありません。
👉 まず深呼吸。そしてデータを集めて、地道に進む。
💡まとめ:読んでよかったポイント
ここまで読んでいただき、ありがとうございました🙇♂️
『FACTFULNESS』を読んで感じたのは、
「世界は思ったよりもずっと良くなっている」という事実です。
でも、それを正しく見るためには、
自分の思い込みや本能にまず気づくことが大事。
謙虚さと好奇心を持って、
世界をもっと「ファクト」で見つめていきたいですね。
この記事を読んでくださったあなたが、
どんな立場にあっても、何かひとつでも「これやってみようかな」と
思えるヒントを見つけてくれていたら、うれしいです。
ファクトフルネスを実践してみましょう❗️
引用箇所において一部誤入力があるかもございません。予めご了承下さい。