「経験」こそが本当の資産、お金は必要なタイミングで使ってこそ価値がある。
お金は「貯めるもの」だと思っていませんか?
『DIE WITH ZERO(ダイ・ウィズ・ゼロ)』は、そんな常識を覆す一冊です。
2024年から日本でも話題になっており、私がどこかのタイミングで読みたい、読みたいと思っていた書籍の1冊でした。
日本の高齢者の3分の1が、生きているうちに「財産を使い切りたい」と考えているのに、ためた金融資産は80歳を過ぎても平均で1~2割しか減っていない――。内閣府は8月に発表した経済財政白書でこう分析している。
― 2024年10月3日「米国ベストセラー作家が語る「ゼロで死ね」の意義」(朝日新聞ニュースサイトの記事より)
日本の高齢者はコツコツ稼いでためたお金をほとんど使わないと言われています。
本書は「お金を残すことではなく、人生をどう充実させるか」に焦点を当てています。
著者は、人生の限られた時間の中で「お金を使うタイミングの重要性」を説き、「死ぬまでにゼロにする生き方」を提案。
読後は、自分の人生やお金の使い方を見直したくなるはずです。
今回は、実際に読んで印象に残った言葉や学びを、10のポイントに分けて紹介します。
読書が苦手な学生さんや社会人の方、経営に関わる方にも、読みやすくコンパクトに要約しています。ビジネス書や自己啓発の本、まずは要点だけでも読んでみませんか🐻
📘 『DIE WITH ZERO』
人生が豊かになりすぎる究極のルール
著者 : ビル・パーキンス
翻訳 : 児島 修
発売日: 2020年9月
出版社: ダイヤモンド社
ページ: 280ページ
※本記事の内容は、著作権に配慮して書籍の一部内容を要約・解釈したものであり、原文の転載は行っておりません。詳細は公式な出版物をご確認ください。
🔰『DIE WITH ZERO』はこんな人におすすめ|お金の不安から自由になりたい人へ
老後のために「ひたすら貯金」している人
将来への不安から、節約と貯金を優先していませんか?
本書では「今の人生の質を犠牲にしてまで貯金することのリスク」を解説しています。
老後に備えることは大切ですが、若い頃の「経験の価値」はお金以上のもの。
時間は取り戻せない資産だからこそ、「今」使うべきお金もあるのです。
働くことが人生の目的になっている人
「もっと働いて、もっと稼がなきゃ」と思い込んでいませんか?
本書は「仕事中心の生活」に疑問を投げかけます。
人生の目標は、稼ぐことではなく、充実した経験を積むこと。
お金を使う目的を明確にすれば、働くことへの考え方も変わっていきます。
将来が不安でお金を使えない人
「老後資金」「教育費」「もしもの備え」…不安は尽きませんよね。
ですが、本書は「貯めすぎ」の弊害に警鐘を鳴らします。
未来の不安ばかりに縛られると、今しかできない経験を逃してしまいます。
お金は、必要なタイミングで使ってこそ価値があるのです。
「人生の目的」がわからない人
人生のゴールが見えず、漠然と毎日を過ごしている人にも最適です。
本書は「人生の幸福は思い出(メモリー・ディビッド)にある」と教えてくれます。
今しかできない体験を積み重ねることで、人生に彩りを与える方法がわかります。
お金より大切なものを見つけたい人
資産の大小ではなく、「経験」こそが本当の資産であることを教えてくれる一冊です。
使い方次第で、人生の質は大きく変わります。
「お金を使って幸せになる方法」を学びたい人にぴったりです。
📍10の視点から要約|『DIE WITH ZERO』で人生を変えるお金の使い方やタイミングを学ぶ
人生を最大化する「タイミング投資」
お金を使う「タイミング」が重要。
若い時にしか得られない経験もあるため、年齢ごとの最適な使い方を意識しましょう。
特に20〜30代は、体力も好奇心も旺盛な時期。
「経験への投資」が、長い人生の最高の資産になります。
思い出(メモリー・ディビッド)こそ人生最大の資産
人生は「思い出」の積み重ね。
本書では、「思い出貯金」の大切さを繰り返し説いています。
大切なのは、物を手に入れることではなく、心に残る体験をすること。
家族旅行、趣味、挑戦…どれもお金以上の価値を持つのです。
仕事中心の人生は幸福を遠ざける
「もっと稼ぎたい」という気持ちは、無限ループに陥りがち。
本書では「稼ぐために生きる人生」から脱却する方法を紹介。
収入を増やすことばかり考えず、お金の使い方にこそ人生の価値があると気づかせてくれます。
健康とお金のバランスを意識する
健康はお金以上に大切。
若いうちは気づきにくいですが、健康を犠牲にしてまで働くリスクを本書は指摘しています。
心身が元気なうちに「体験にお金を使う」ことで、人生の満足度は大きく高まります。
「経験曲線」を意識する
年齢とともに、楽しめる経験は変化します。
若い頃に楽しめたことが、年を取るとできなくなることも。
本書は「経験のピーク」を見極め、早めに行動する重要性を説いています。
未来の不安に縛られない
「もし老後に困ったら…」と不安になるのは自然なこと。
しかし、本書では「不安のために今を犠牲にしない」生き方を提案。
必要以上の貯金は、人生の自由を奪うことにもなりかねません。
子どもには早めに財産を渡すべき理由
子どもへの「相続」は、多くの人が気にするテーマ。
本書では、子どもが若いうちに財産を渡すメリットを紹介。
年を取ってからの相続よりも、若いうちに使えるお金の方が価値が高いと語ります。
「死ぬまでにゼロ」を実現する考え方
お金を「残す」のではなく「使い切る」発想。
本書は「DIE WITH ZERO=死ぬときに資産ゼロ」を目標としています。
無駄な貯金をせず、必要なタイミングでお金を活用するライフスタイルが、人生をより豊かにします。
体験にこそ投資する
本書の最大のメッセージは、体験こそが最大の投資であること。
物質的な所有より、心に残る時間や体験を重視することで、人生の幸福度は高まります。
行動こそが人生を変える
お金の使い方を学ぶだけでなく、実際に行動することが大切です。
本書を読んで終わるのではなく、今日からお金の使い方を見直すことが、人生を変える第一歩となります。
💡『DIE WITH ZERO』の要点まとめ|「今の経験」にこそ、人生の価値はある
ここまで読んでいただき、ありがとうございました🙇♂️
内容についていかがでしたでしょうか。
『DIE WITH ZERO』は、お金を貯めることではなく、使い切ることの価値を教えてくれる一冊です。
高齢になるとお金の価値は下がるという考えも納得できる部分でした。
人生は限られた時間の中で、どれだけ豊かな経験を積めるかが鍵。
「貯金がないと不安…」と思う方も、一度立ち止まってお金の使い方を見直すきっかけになるはずです。
もっと心に残ることにお金を使っていきたいと思いました。
この記事を読んでくださったあなたが、どんな立場にあっても、何かひとつでも「これやってみようかな」と思えるヒントを見つけてくれていたら、うれしいです。
みなさんも「お金の使い方を見直す」を実践してみてはいかがでしょうか。
引用箇所において一部誤入力があるかもございません。予めご了承下さい。