ビジネスと起業家精神の重要性についての書籍となります。私が読んでいるときに、マーキングした文章の一部を2回に分けて記載します。今回はその1回目の記事となります。
プロフィールにも書いていますが、もともと読書が苦手な私が、この本を読んで印象に残ったことをまとめてみました。個人的な感想ですが、よかったら参考にしてみてください。
📘 『ビジネスを育てる』 新版
いつの時代も変わらない起業と経営の本質
著者 : ポール・ホーケン
発売日: 2024年5月
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
🔰こんな方にオススメ
- 起業家や起業志望者
- 中小企業の経営者やビジネスマン
- ビジネスに対する新しい価値観を求める人
- 大企業と中小企業の違いを理解したい人
- ビジネス書や経営哲学に関心のある読者
単なるビジネスの成功法則を語るものではなく、「ビジネスとは何か?」「なぜビジネスをするのか?」という根本的な問いを投げかけています。起業家や経営者、またビジネスを単なる金儲けではなく自己表現の場と考える人に向けた内容です。特に、起業家精神は周囲の世界を変える力を持ち、自らのビジョンを実現するための原動力となります。
📍ピン留めしておきたいこと『5選』
ビジネスの意義
ビジネスこそが、人類が自らをアート、文学、劇場、そして社会活動として表現できる、まっとうな手段なのだ。
「ビジネスをする」ということは、お金儲けを指すのではない。あなたが、ほかの誰でもない、あなた自身になるための道なのである。
ビジネスはその豊かさと多様性ゆえに素晴らしいのであって、想像以上に多彩な色を備えたパレット(絵の具を混ぜる道具)といえる。
ビジネスはピアノやサーフボードを習い始めるのと何ら変わりはない。何事によらず「これだけやれば成功する」などという近道は、ない。
あなたのビジネスは顧客の満足を創造しているのであって、製品•サービスはあくまでそれを実現するための手段なのだ。
ただただ組織から指示を受けて業務を行い収入を得る。なので、必要最低限のこと以外は行いません。という考え方とは、真逆の意識ですね。そのような時間は、組織に束縛されている時間となりますが、そうではなくビジネスは自己表現や社会貢献の手段であり、起業家精神は周囲の世界を変える力を持っているという考え方になります。
自己認識の重要性
ビジネスとは誰かの役に立つことであり、広く社会の役に立つためには、まず自分自身に耳を傾ける必要があるのです。
ビジネスほど経営者の人柄を試し、むき出しにしてしまうものはない。
起業家精神とは、行動するより前に、見ることである。「見る」「行動する」、そして最後にやっと「ビジネスする」がくる。あくまでビジネスは最後であり、「行動」、さらには「見る」ことを優先するべきなのだ。
これらを実行すれば、経営に「確かさ」が生まれる、とする。ウソだ。本書の読者にぼくが伝えたい原理原則はった一つ。「自分の頭で考えよう」
ビジネスを始める前に自分自身を理解し、周囲を客観的に見ることが必要になります。
行動と実行
あなたの周囲の世界を曇りのない目で見つめる。それがアイデアをビジネスに育て、実行し、永続的に繁盛する際の大事な一歩になる。
ビジネスは理論や革新的なアイデアをテストする実験場ではない。ビジネスとは、実行である。
本来、起業家的行動と組織的行動は共に必要なものだ。互いに補完し合う。起業家精神は変化を生み出す。組織的行動は変化を検証する。
ビジネスの塊は真実と絶え間ない変化の実行であり、可能性の底から何かをら引き出していく創造なのだ。
ビジネスは単なる理論やアイデアではなく、実行を伴うものであり、行動することが成功に繋がります。
問題へのアプローチ
問題はチャンスが姿を変えているだけなのだ。
良い経営とは「技」である。問題を面白いものにし、解決に取り組むことで社員が生き生きと働き、健康的になる。まるでお宝が交ざった福袋のように。ところが悪い経営ではこうなる。社員は問題を避け、書類にして机のファイルへ投げ込んで知らぬ顔。良い問題は元気をくれる。悪い問題は気力を奪う。
良い問題は良い商品を求めてやまない。
悪い問題は悪い商品をもたらす。
常に問題というのはあるのであり、問題を良いものにするのは自分自身のパワーだと理解すれば、あなたは問題を家に一切持ち帰る必要がないだろう。あなたは問題を、問題の好きな場所、すなわち会社に置いておけばよいのである。
良い経営は問題を面白くし、社員が生き生きと働ける環境を作ります。問題はチャンスに変えることができると理解すべきです。
スモールビジネスの利点
大企業の規模と影響力は峠を越えた。市場における優位は大企業から中小企業に移った。経済史のこの大きなチャンスをしっかり理解することは、すでに起業したり、これから起業しようと考えている人にとって重要だ。新しいビジネスアイデアを考え、会社を成長させるのに役立つはず。
ぼくたちの経済はもはや規模では大きくならない。規模の大きさではなく、より特別に、より多様に、より個人のニーズや欲求にマッチしたものとなるはずだ。ぼくたちが慣れ親しんできた経済は、ぼくの言葉で言うなら「情報化経済」に取って代わられたのだ。
スモールビジネスは、大企業のレーダーの下をかいくぐって自分専用のニッチな市場を作り上げられる。
大企業はただ大きい、というだけの話なんだ。それを忘れてはいけない。非効率的、非産的、非革新的だ。いたずらに検討と会議を重ねるだけで、大企業はスモールビジネスの足元にも及ばない。
大企業は安定と画一性を基にするが、スモールビジネスは変化と差異が命だ。この変化の激しい世界において、大企業がスモールビジネスから学ぶことは多い。
もちろん、ネームバリューなどを大企業が優位なことはたくさんあると思いますが、中小企業は大企業に比べて市場のニーズに敏感で、柔軟に対応できるため、有利な立場にあるとのこと。
💡まとめ
ビジネスとは、自分らしく生きながら社会に価値を提供すること。スモールビジネスは大企業にはない機動力を武器に、ニーズに応じた独自の市場を開拓できる。成功の鍵は「見て」「行動し」「実行する」こと。問題をチャンスに変え、変化を楽しみながら、長期的な視点で顧客満足を創造することが、ビジネスの本質である。
次の記事「ビジネスを育てる②」はこちらになります。
引用箇所において一部誤入力があるかもございません。予めご了承下さい。