【10の学び・感想】ナヴァル・ラヴィカント|富と幸福を手に入れるおすすめ思考法

マインド・考え方
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富と幸福は対立しません!
正しい思考の習慣を選び取ることで、誰でも同時に手に入れられます!


「お金があれば幸せになれる」と信じていた時期が、私にもありました。でも、本当にそうなのでしょうか。

本書は、世界的な投資家・起業家として知られるナヴァル・ラヴィカントの哲学をまとめた一冊です。SNSで世界中に広まった「富を得るには」という投稿をはじめ、仕事の選び方から人間関係、幸福の育て方まで、実践的な思考法が凝縮されています。

努力の量より、方向が大切——

読み終えると、仕事と人生の選択に対する見方が変わっていることに気づくかもしれません。通勤中にiPad miniで読んだのですが、何度も立ち止まって考えさせられました。前半は富の作り方、後半は幸福の育て方を扱っており、どちらも日々の生活に取り入れやすい内容です。お金と幸福の両方を本気で考えたい方に、ぜひ手に取っていただきたい一冊。

書名シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント
著者エリック・ジョーゲンソン
翻訳者櫻井祐子
発売日2022年8月
出版社サンマーク出版
ページ数320ページ
読了日2026年4月28日

※本記事で紹介する内容は書籍の内容を独自にまとめたものです。文章の直接引用はしておりません。



  1. 【こんな人におすすめ】こんな悩みをお持ちの方に読んでいただきたい
    1. ①努力しているのに経済的に報われないと感じている会社員の方
    2. ②副業や独立を考えているが最初の一歩が踏み出せないビジネスパーソン
    3. ③お金の不安はあるが稼ぎ方の原則を学んだことがない方
    4. ④仕事や人間関係で消耗し、幸福感を持てなくなっている方
    5. ⑤自己啓発本を読んでも行動が続かないと感じている方
  2. 【10の学び】ナヴァル・ラヴィカントから学ぶ富と幸福の法則
    1. ①富とは「寝ている間も稼いでくれる資産」——時間を切り売りしないことが大切
    2. ②「特殊知識・説明責任・レバレッジ」が富を生む三本柱
    3. ③「売る力」と「つくる力」を両方持てれば、より大きな力になれる
    4. ④リッチになる最重要スキルは「学び続ける能力」
    5. ⑤ネットを使って自分らしさで競争から自然と抜け出せる
    6. ⑥幸運は4種類ある——準備と個性がチャンスを引き寄せてくれる
    7. ⑦幸福とは「欲望のない素の状態」に宿るもの
    8. ⑧幸福はスキル——習慣と付き合う人で少しずつ変えていける
    9. ⑨「何もしない時間」が判断力とよいアイデアを育てる
    10. ⑩楽な選択が人生をつらくする——体の健康がすべての出発点
  3. 【評価】シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント
  4. 【まとめ】富と幸福は、思考と習慣で手に入れられます
  5. 【著者】エリック・ジョーゲンソンのその他書籍についてご紹介
    1. 「ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか」ピーター・ティール著
    2. 「Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法」ロルフ・ドベリ著

【こんな人におすすめ】こんな悩みをお持ちの方に読んでいただきたい

こんな悩みをお持ちの方に読んでいただきたい
ナヴァル・ラヴィカントの思考法は、お金と幸福の両立に悩む人に届く一冊です

①努力しているのに経済的に報われないと感じている会社員の方

長時間働いても収入が増えない、残業をくり返しても心の余裕が生まれない——

そんな悩みをお持ちの方に読んでいただきたい一冊です。本書は「努力の方向を正しく選ぶことの大切さ」を、とてもシンプルな言葉で伝えてくれます。

「何をするか」「誰とするか」「いつするか」を理解することが、経済的な豊かさへの第一歩だという視点は、これまで見落としていた大切なことに気づかせてくれます。努力の量を増やす前に、まず方向を見直すきっかけになるかもしれません。

②副業や独立を考えているが最初の一歩が踏み出せないビジネスパーソン

「何をビジネスにすればいいか」「自分に何ができるか」という悩みに、具体的な視点を与えてくれます。特殊知識・レバレッジ・説明責任という3つの概念は、副業や独立を考えるすべての方に役立つ考え方ではないかと思います。

好きなことや得意なことを出発点にしてよいとわかると、行動へのハードルがぐっと下がります。「自分には特別なスキルがない」という思い込みをやさしく外してくれる一冊です

③お金の不安はあるが稼ぎ方の原則を学んだことがない方

漠然とした金銭的な不安を抱えていても、稼ぎ方の原則を体系的に学ぶ機会はなかなかありません。本書はその原則を、難しい言葉を使わずわかりやすく解説。「富とは寝ている間も稼いでくれる資産のこと」という定義から始まり、時間と収入の関係を改めて考えるきっかけになります。

ビジネス書が苦手な方でも、最後まで読み通せる構成になっています。名言集のように気になるページから読み始められるのも、この本の魅力のひとつです。

④仕事や人間関係で消耗し、幸福感を持てなくなっている方

仕事に忙殺され、「自分は幸せなのだろうか」と問う暇もない——

そんな状態の方にこそ読んでいただきたい内容です。本書の第2章は、幸福を「スキル」として捉える独自の視点で構成されています。

幸福は天性の才能ではなく、習慣と選択で育てられるものだという考え方は、疲れた心に新鮮な風を吹き込んでくれます。「どうしたら幸せになれるか」をもう一度真剣に考えるきっかけになるでしょう。

⑤自己啓発本を読んでも行動が続かないと感じている方

「いい話だな」と思っても、なかなか行動が変わらない——

自己啓発本を読んでそんな経験をくり返してきた方にも向いています。本書はハウツーの羅列ではなく、思考の原則そのもの。原則を理解することで、自分の状況に合わせて応用しやすくなります。

「変わりたいなら、ただ変わるだろう」というシンプルな言葉が、静かに胸に刺さります。行動を変えるのではなく、思考の土台から見直せる一冊です。



【10の学び】ナヴァル・ラヴィカントから学ぶ富と幸福の法則

ナヴァル・ラヴィカントから学ぶ富と幸福の法則
本書から厳選した10の思考法。働き方・お金・幸福への向き合い方が変わります

①富とは「寝ている間も稼いでくれる資産」——時間を切り売りしないことが大切

本書が最初に伝えてくれるのは、「富」の本質的な定義です。富とは、眠っている間も稼いでくれる資産のこと。工場やロボット、コンピュータプログラム、投資先——これらはすべて、自分が働かなくても価値を生み続けてくれるものです

一方、カネは富ではないとも述べられています。カネは時間と富を交換するための手段に過ぎません。では、どうすれば経済的自由に近づけるのでしょうか。事業の一部を所有すること——つまりエクイティを持つことが、経済的自由への大切な第一歩になるようです。

会社員として長年、自分の時間を売ることに疑問を持たなかった私にとって、この定義はとても大きな気づきになりました。

②「特殊知識・説明責任・レバレッジ」が富を生む三本柱

富を生み出すための三本柱として、本書は「特殊知識・説明責任・レバレッジ」を挙げています。特殊知識とは、訓練だけでは身につけられない知識のこと。純粋な好奇心と情熱を追いかけることで自然に身についていくもので、自分には遊びでも、傍目には仕事に見えるほど夢中になれるものを探すことが鍵になります。

レバレッジには3種類あります。①人を動かす労働、②資本(カネ)、③限界費用ゼロで複製できるプロダクト(コードとメディア)です。コードやブログ記事は一度つくれば、誰の許可もなく無限に複製されていくのが最大の魅力。ブログを運営している身として、この「非許可型レバレッジ」という考え方はとても励みになりました。

③「売る力」と「つくる力」を両方持てれば、より大きな力になれる

一流の場で活躍するために必要なのは、「売る力」か「つくる力」のどちらかだと本書は伝えています。そして両方を持てれば、とても強い立場になれるとのこと。つくる力があれば良いプロダクトを生み出せますし、売る力があれば、つくったものを世界中に届けられます

どちらか一方だけでは、なかなかうまくいかないこともあります。つくるだけでは誰にも届かず、売るだけではネタが尽きてしまいがち。私はブログで「書く(つくる)」側に偏りがちでしたが、読者に届けるための「売る視点」がまだまだ足りないと気づきました。SEOや導線づくりを改めて大切にしていこうと思えた章です。

④リッチになる最重要スキルは「学び続ける能力」

リッチになるために最も重要なスキルは何でしょうか。本書の答えは「学び続ける能力」。過去に何を学んだかより、9か月や12か月で最新分野のエキスパートになれるかどうかのほうが、今の時代はずっと重要だといいます。そのために必要なのは、基礎をしっかり固めることです。

数学・科学・哲学などの基礎的な知識を積み上げておくと、どんな本にも怖じ気づかなくなります。新しい分野でも、基礎があれば安心——それが基礎の力。以前は「本が苦手」と思っていた私も、通勤時間を読書にあてるようになってから、少しずつ視野が広がってきたように感じています。学びに遅すぎることはないのだと、改めて思わせてくれました。

⑤ネットを使って自分らしさで競争から自然と抜け出せる

インターネットのおかげで、ニッチな分野でもビジネスにできる時代になりました。大切なのは自分らしさを磨いて、それを発信していくこと。「自分らしさで自分に勝てる人は世界に一人もいない」——この言葉は、本書の中で一番勇気をもらった表現でした。

何かに100%のめり込んでいなければ、のめり込んでいる誰かに大差で負けてしまいます。アイデアの世界では複利とレバレッジが大きく働くため——それが理由。好きなことを突き詰めながら、それを発信し続けることが競争から自然と抜け出す方法なのだと、読んでいて腑に落ちました。

⑥幸運は4種類ある——準備と個性がチャンスを引き寄せてくれる

幸運には4種類あると本書は教えてくれます。①棚ぼたの偶然、②忍耐と行動で掴む幸運、③スキルを磨いてチャンスを見抜く幸運、そして④独自の個性・ブランドで幸運に自分を探させる幸運です。

特に大切なのは4番目の幸運だといいます。「これをやっている人といえばあなた」と言われるほどに個性を磨いていけば、やがてチャンスのほうから探しに来てくれるようになるのだそうです。成功した人を「ただ運が良かっただけ」と思いがちですが、実はそれは準備と個性の積み重ね。そう気づかされる章でした。

⑦幸福とは「欲望のない素の状態」に宿るもの

幸福とは何でしょうか。本書の答えはとてもシンプルです。苦しまないこと、欲しないこと、今この瞬間とありのままの現実を受け入れること。人生に何かが欠けているという感覚がなくなったとき、幸福がやってくるといいます

欲望は「欲しいものを手に入れるまで不幸でいます」という自分との約束のようなものだという表現が印象的でした。欲しいものを次々と追い求めていると、充足感はいつまでもやってきません。「幸せになったら感謝しよう」ではなく「今あることに気づく」——そんな小さな視点の転換が、幸福への近道ではないでしょうか。

⑧幸福はスキル——習慣と付き合う人で少しずつ変えていける

幸福は生まれつきの資質ではなく、スキルだと本書は伝えています。学び、鍛え、育てていけるもの——それが本書の捉え方。そして幸福度を上げるために効果的なのは、日々の習慣と付き合う人を変えていくことだといいます。

「働くときは自分より成功している人と、遊ぶときは自分より幸せな人とつきあいましょう」という言葉が、とても印象に残っています。まわりにいる人の影響は、思っている以上に大きなもの。「幸福になると決める」ことが出発点——自分の意志で幸福を選べるのだという考え方に、静かな力強さを感じました。

⑨「何もしない時間」が判断力とよいアイデアを育てる

予定が詰まっている日ばかりでは、じっくり考える時間が取れません。よいアイデアは、退屈してからでないと浮かばない——本書のこの言葉に、思わずハッとしました。会議やタスクに追われている状態では、本当に重要な判断もなかなか下せないもの。

週に少なくとも1日は、何もせずに考えるだけの日をつくることを本書は勧めています。スマートフォンを手放す時間、ぼんやりと空を眺める時間——そういった「余白」の中にこそ、創造性と判断力が育まれていく。忙しさを理由に思考を後回しにしていた自分を、静かに振り返るきっかけになりました。

⑩楽な選択が人生をつらくする——体の健康がすべての出発点

楽な選択、つらい人生。つらい選択、楽な人生」——本書で一番心に残った言葉のひとつです。ジャンクフードを食べ続けることも、運動を後回しにすることも、今は楽に見えても、長い目で見ると人生をつらくしていくのだといいます。

ナヴァル自身が人生で最も優先しているのは、自分自身の健康だそうです。体の健康→心の健康→心の平安——この順番で優先順位を整理しているとのこと。毎朝のワークアウトを習慣にしたことで人生が変わったという言葉は、シンプルながらとても説得力がありました。心の平安は体の平安から始まる。すべての土台は、自分の体を大切にすることなのだと感じています。



【評価】シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント

総合評価:★★★★★(5/5)
読みやすさ:★★★★☆(4/5)
実用性:★★★★★(5/5)
前向きになれる度:★★★★★(5/5)

名言集のような構成になっており、気になるページからでも読み始められます。ひとつひとつの言葉が凝縮されているので、行きつ戻りつしながら味わうように読む本。読むたびに新しい気づきがあり、手元に置いておきたくなる一冊でした。



【まとめ】富と幸福は、思考と習慣で手に入れられます

富と幸福は、思考と習慣で手に入れられます
努力の方向を変えるだけで、富も幸福も手が届く——ナヴァルの言葉が背中を押してくれます

本書が伝えてくれているのは、シンプルな真実です。富は「寝ている間も稼いでくれる資産」であり、幸福は「欲望のない素の状態」にある——どちらも、正しい思考と習慣を選んでいくことで、誰でも少しずつ手に入れていけるものだと感じました。

努力の方向を見直すこと、自分だけの特殊知識を磨くこと、レバレッジを意識すること、自分らしさで発信し続けること、幸福をスキルとして育てること、体の健康を最優先にすること——本書に散りばめられた言葉はどれも短く、それでいてとても深いものでした。

ナヴァルの哲学に共通しているのは、「自分の時間を自分の手に取り戻す」という思想です。時間こそが最も大切な資源であり、それを誰かに売り続ける人生から少しずつ抜け出していくことが、富と幸福への出発点になるのではないでしょうか。

特別な才能は必要ありません。必要なのは、思考の方向を少し変えてみること。自分らしさを磨きながら発信し続ければ、やがてチャンスのほうから探しに来てくれます。何歳からでも、どんな状況からでも始められる一冊。読み終えた後にそっと背中を押してもらえる感覚がありました。

本を読む習慣がなかった私も、通勤時間のiPad読書を続けるうちに、仕事や人生の選択に対する見方が少しずつ変わってきました。富と幸福を本気で考えたい方に、心からおすすめしたい一冊です。



【著者】エリック・ジョーゲンソンのその他書籍についてご紹介

エリック・ジョーゲンソンの著書は現時点では本書のみです。ここでは、同じテーマ(富・幸福・思考法)を扱った関連書籍をご紹介します。

「ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか」ピーター・ティール著

PayPal共同創業者ピーター・ティールによる起業・ビジネス論の名著です。競争を避けて独自のポジションを確立する——その大切さを伝えてくれる一冊。「自分らしさで競争から抜け出す」というナヴァルの哲学と深く共鳴する内容で、合わせて読むことでより理解が深まります。シリコンバレーの最前線で生まれた思考法に興味のある方に特におすすめです。

「Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法」ロルフ・ドベリ著

認知バイアスや思考のくせを科学的に解説した一冊です。ナヴァルが大切にしているメンタルモデルの考え方と相性が良く、「なぜ人は間違った判断をしてしまうのか」という問いを深掘りしていく一冊。より質の高い判断を積み重ねていくためのヒントが、丁寧に紹介されています。